中国国家工商総局商標局の公式サイトによると、「APad」と「JPad」に関する商標のほとんどが登録済みであるという。アップルは「Pad」という名称を使いたくても、26のアルファベットの中から選択できないことになる。
◆他社も傍観できず
遼寧省社会科学院WTO研究所戦略新型産業研究室の姜岩主任は、「本件は中国国内のその他の企業にとっても他人事ではなく、これを参考とし、商標保護の重要性を意識するべきだ」、「商標は企業にとって、最も価値が上がる可能性を持つ一種の商品である。しかし知的財産権は諸刃の剣であり、企業利益を保護すると同時に、企業利益を損ねる可能性を持つ」と指摘した。
企業の発展においては、商標の保護を重視し、自社ブランドを樹立し、全面的なブランド戦略を立てる必要がある。また企業は商標権の有効期間に注意しなければならない。法律の関連規定によると、商標の使用権は発効日から10年後に自動的に失効し、延期手続きを行う必要がある。
「人民網日本語版」2012年2月23日