同氏はまた、今世紀に入ってアメリカのシェールガスの開発と利用は急速に発展してきたと言う。アメリカのシェールガス産出量は2010年には1378億立方平米に達し、同国の天然ガス総量の23%に上る。2011年には1800億立方平米で、同23%に上昇した。これによってアメリカの天然ガス供給に構造変化が生じ、その結果、同国の天然ガスおよびLNGの輸入量は大幅に減少した。
予測では、シェールガスは将来アメリカの天然ガス産出量の主役となり、2035年の総産出量は46%にまで上昇するとされている。「この予測が、他の国家のシェールガス開発の意欲をさらに促進させることになった」と同氏は解説する。
国土資源部地質調査司の副司長の于海峰氏は、中国のシェールガスは潜在埋蔵量が多く、分布する面積も広大であるとの評価を示す。シェールガスは主に四川、重慶、貴州、湖北、湖南、陝西、新疆などの省と市で多く埋蔵されていると予測されている。中国大陸におけるシェールガス潜在埋蔵量は134兆4200億立方平米とされ、資源としては25兆800億立方平米が見込まれる(青海省とチベット自治区を除く)。