不動産市場の収縮が中国経済に与える影響に関して言えば、「打撃は予想していたよりも小さいだろう。まず、今回の中国不動産市場の低迷の周期において、製造業全体と不動産の関連性が比較的低い。そこには、2008年から2009年にかけてのグローバル金融危機が不動産業界の周期を形成し、拍車をかけ、製造業の在庫調整の周期と輸出の減速周期の共鳴を招いたという背景がある。
今回の不動産の減速周期において、不動産市場の動きは明らかな収縮を見せるものの、工業の在庫は概ね安定し、輸出に関しても、現在の基盤の上で明らかにスピードダウンし続けるという兆候は見られない。そのため、不動産という下落要因だけでは、経済全体の安定性は簡単には大きな打撃を受けないだろう」と馬駿氏は指摘する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月16日