最近、英ロイター社が「メイドインチャイナ」という評論を発表した。ふたつの最新TCL液晶ディスプレイが日本のライバル製品に変わって中国の人民大会堂に設置されるという。中国政府は「メイドインチャイナ」だけでなく、中国ブランド製品も世界に提供していくことを決めた。
中国政府は、自国企業を先進的なポジションに押し上げ、利益を生むブランドの開発をさせようと懸命だ。ある意味民族的プライドからいって当然なことだが、同時に世界第2位の経済大国として「いい加減で低利益な製造業」を転換させたいという意思もある。
しかし、認められるブランドの構築は生易しいことではない。パソコンのレノボや家電製品のハイアールを除けば、中国ブランドで海外消費者に受け入れられているものはわずかだ。中国国内でさえ、ハイエンド海外ブランドに締め出されている現状がある。