ハイアールは、米国で自主ブランドの食器洗浄器や小型冷蔵庫を販売している。しかし、欧州では欧州ブランド傘下でしか製品を販売していない。このように中国企業で世界水準に達している企業はまだ少ない。業界関係者によれば、一部の中国ブランドは国際的に受け入れられ始めているものの、ほとんどの製品はまだ努力が必要だという。
「完全に自社ブランドとして販売するには、技術的な面だけでなく市場での問題も存在している。」しかもほとんどの中国企業にとって、メイン市場は国内だ。韓国と違い、中国国内市場は膨大で、これが多くの製造業にとって海外ブランド開発の必要がない理由になっている。
専門家は、国際ブランドを育て、その会社の利益の5分の1から3分の1を海外から得たいと考えている。中国政府はすでに着手し始めた。今月発表された新しい法律で、これまでドイツ車志向が強かった官僚に、公用車として国産車しか購入できないようにした。他の措置も企業が自国のイノベーションを進めることができるように考えられている。
外からは中国が自国の企業ばかり保護すると批判があるが、科学技術部の責任者は「中国企業は海外志向を持つべきだ。保護されている中国市場だけで競争していると、永遠に国際市場では勝てなくなる。」中国政府の政策決定者にとって、海外の影響力はブランド取得の成功のバロメーターなのだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月16日