◆米イェール大学教授:「中国経済はより良いバランスを保つべき」
米イェール大学のスティーブン・ローチ教授は、次のように述べた。
世界と中国は、深刻な不安定化を防ぐため、より良いバランスを保つ必要がある。過去30年間に発生した危機のほぼすべてが、不均衡を原因としている。中国の経済成長方式はこれまで、主に外部の需要、特に先進国の需要に依存していた。この方式は持続することが不可能で、歴史的な経済成長を実現することができない。中国は外需依存から内需依存に変わるべきだ。第12次5カ年計画が発表されてから1年が経つが、一定の進展が得られることを期待している。中国はハードランディングするだろうか。私は有り得ないと感じている。米国の政治家の間では、中国を非難する風潮が現れている。特に米国の失業率の問題について議論する際、中国を非難する声が多く聞かれる。現在は発展が困難な時期を迎えており、米国は中国と多くの問題について議論すべきだ。しかし米国も自らさまざまな問題を解決する必要がある。うち最も中心的な問題は、巨大な経常赤字・貿易赤字を計上した中での、貯蓄不足である。米国も中国も貿易赤字を計上しているが、世界87カ国にも同様に貿易赤字が存在する。これは米国の貯蓄不足が原因であり、この点について中国を非難することはできない。
「人民網日本語版」2012年3月19日