不動産の「低迷」と白酒の「上昇」
上海・深セン両株式市場のメインボードでは既に47社が第1四半期の業績予想を発表している。業績予想を発表した企業が少ないため、メインボードの上場企業の業績状況を判断するのはまだ難しい。しかし、既に発表した企業から見ると、白酒産業の景気が良くなっていることがわかる。一方では、不動産業界の調整の影響が顕著で、白酒産業と明らかな対比を成している。
現時点で、白酒産業では4社が2012年第1四半期の業績予想を発表しており、業績の成長率は共に60%以上に達する。うち、酒鬼酒の2012年第1四半期の上場企業株主に帰属する純利益は約1億1000~1億2000万元で、前年同期に比べ約430%~470%の増加となる。
白酒産業に比べると、不動産業界は調整の影響が顕著で、業績の下降傾向が明らかに表れている。現時点で、不動産開発企業9社が第1四半期の業績予想を発表しており、うち5社の業績は前年同期に比べ大幅に下降している。中でも世聯地産は第1四半期の純損失を2000~2500万元と見込んでいる。
「中国証券報」より 2012年4月10日