4月7日現在、上海・深セン両株式市場の上場企業539社が今年第1四半期の業績予想を発表した。うち業績が下降すると予想したのは225社で全体の41.74%を占め、上昇すると予想したのは314社で全体の58.26%を占めた。業績の成長を予想した企業は6割近いものの、既に業績予想を発表している企業全体の収益は前年同期に比べ下降傾向にある。
中国証券報記者の統計によると、ST企業(Special Treatment=特別処理、2年連続赤字となった上場企業)と比較できない企業データを除いた447社の業績予想の純利益増減率に従って算出すると、これら企業の第1四半期の純利益は総額93億94000万元となり、2011年第1四半期の123億1300万元に比べ、23.7%の下降となる。
「創業板」業績下降企業3割近く
創業板(新興企業向け市場)の前306企業の今年第1四半期の業績予想は全て出揃っており、業績が下降すると予想したのは89社で、全企業の1/3を占め、14社が赤字になると予想している。
創業板で赤字及び業績下降を予想した企業は主に太陽光発電、電気設備、通信設備及びコンピューター応用、化学製薬などの業界に集中している。
また、創業板において217社が業績の成長を予想しているが、うち56社は業績が50%以上成長すると見込んでいる。比較的高い成長率を保つことができる企業は多くない事がわかる。業績が成長しているのは主に医療機器、バイオ製品などの業界に集中している。