韓国の「朝鮮日報」東京特派員である車学峰氏は、日本を代表する家電メーカーのシャープに対し、台湾の鴻海が救いの手を差し伸べたと形容。シャープは自尊心を捨てて鴻海と提携を結んだ。苦渋の選択であるとともに、戦略転換の意図もそこにはある。つまり「ガラパゴス化」からの脱却であり、アジア回帰を素早く行い、成長するアジアの列車に乗り送れないようにするのだ。
日本のIT産業は、国内においては依然堅調であるが、世界的には早くからその影は薄い。根本的な要因として、日本の野心が大きすぎたことによって成長戦略を誤ったことが挙げられる。日本企業は「名誉ある孤立」の状態になり、多くの製品が日本市場だけで売れ、国外では売れない状態が続いた。まるでガラパゴス島である。
なぜ鴻海に身売りしたのか