「クールジャパン」を推進する日本政府
生活や消費の仕方を日本人に教わる必要があるのかと疑問に思う向きも多いだろう。羽振りの良かった日本のAV製品や半導体製品はとうに潰え、ソニー・パナソニック・シャープといった家電ビッグスリーは深い深い経営難に陥っているのだから。
「トランジスタラジオやヘッドフォンステレオ、CD、ビデオカメラを生み出した(日本の)電子企業はすでに創造力を失っている」とウォールストリートジャーナルの記事は指摘する。
また東京経済大学教授の周牧氏は「かつて一世を風靡した日本の電子産業はネット革命に乗り遅れたがために、ネットサービスと端末開発でアップルやグーグル、アマゾンなどのアメリカ勢に負け、生産においてもサムソンやファックスコンといったアジアの新興企業に負けたのだ」と評する。
「このような『西高東低』の状況のなかでも、幸運なことに日本のアニメ、ゲーム、音楽、映画、小説などの創作物が崇拝され始めた」