◆融資需要の低下傾向が顕著
銀行関係者は「4月25日以降の営業日は3日間しかないため、最も楽観的な予測でも、4月の四大銀行の新規貸付額は2000億元を超えないことになる。これは3月の水準を1000億元近く下回る」と述べた。
アナリストによると、これまでの経験からすると、四大銀行の貸付規模は金融機関全体の30%前後を占めるため、4月の金融機関全体の貸付額はおおよそ7000億元前後になると見込まれ、事前の市場予測である9000億元との差は比較的大きいものとなる。
実体経済の成長の鈍化による融資需要の低下も4月の貸付伸び率が低下する大きな要因である。ある銀行関係者によると、3月に短期貸付と手形融資の伸びが比較的速かったことから分かるように、3月の貸付急増の裏には、真に実体経済を支える中・長期貸付が少なく、実質的な企業の融資需要は前年同期と比べて明らかに減少した。
中国交通銀行が近日発表した研究報告によると、経済成長の減速、企業収益見通しが不透明な中、実体経済全般の融資需要が弱まっている。同時に、政策緩和による市場金利の低下観測により、多くの企業が貸付による資金調達計画を延期している。報告書によると、経済成長が鈍化する中、銀行の不良債権は増加傾向にあり、リスクの制御と貸付の質を保証するため、銀行は依然厳格な貸付基準を守り、盲目的に貸付放出を拡大することはなかった。