「十一・五(第11次5カ年計画)」、「863計画」の大容量記憶装置のコア技術研究プロジェクトの成果である、中国の浪潮集団が自主開発したPB(ペタバイト:1PB=1000TB、1TB=1000GB)クラスの大容量記憶装置が3月に国家検査をクリアした。国内初となるマルチコントローラ・スイッチ構成の記憶システムの開発により、中国はハイエンドメモリ分野において飛躍を遂げ、国外メーカーが長期にわたって市場と技術を独占してきた状況を打開した。中国は米国、日本に続き、大容量記憶装置のコア技術を習得した3番目の国になった。
大容量のデータ記憶装置は国家情報を守る基盤であり、国の情報の安全、経済の安全、社会の安定とかかわるため、自身でコントロールできなければならない。
中国の大容量記憶装置市場は長期にわたって国外のIT企業大手が独占してきた。浪潮集団の王恩東副総裁は、「2007年は国外のIT企業大手が中国の記憶装置市場の90%以上を独占していた。同社は3年間の努力の末、国産大容量記憶装置のゼロからの突破を果たし、EMC、IBM、日立に続いて同装置を自主開発した4社目の企業になった」と話した。
浪潮集団の大容量記憶装置はすでに中国資源衛星応用センターと国家スーパーコンピュータ済南センターで使用されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月3日