これらの要因は徐々に消え去ろうとしている。また、大規模投資は中国企業にハイテク市場の参入に有利に働くことだろう。しかし中国は、輸出中心の発展から内需中心への発展への転化させるために不可欠な多くの改革を実施していない。このためには給料や収入を増加させ、政府は社会保障体系の強化や銀行の利率上昇などの施策を採る必要がある。
中国は現在、特殊な段階にある。貿易黒字の急激な縮小が生じている一方で、経済総量で見て家計消費は下降を続けている。このモデルでは良い結果は見込めない。幸運なことに、中国のトップたちは改革の必要性を理解しているように見える。「12・5」計画の核心的目標は家計収入の向上、経済モデルの転換、および国民の消費意識を高める社会保障体系の提供となっている。
もしこれらの改革がきちんと実施されれば、中国は持続的な経済成長の道を歩むことができると共に、一般国民の福祉も向上するだろう。その時アメリカの参議院は、貿易赤字を他国になすりつけるしかなくなるはずだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月4日