各メーカーが「クラウドテレビ」を大々的に宣伝しているが、ほとんどの消費者は「全く意味が分からない」というのが現状だ。中国電子商会がこのほど発表したデータによると、消費者の77%はスマートテレビとクラウドテレビの概念について「とてもあいまい」と答えている。しかし、メーカーが新たな概念を大々的に宣伝し、古い製品を棚から取り下げるに伴い、消費者は受動的に製品を「アップグレード」するしかない事態が生じている。北京晨報が報じた。
2011年、中国のテレビ市場は「クラウド時代」に突入し、ハイアール、スカイワース、ハイセンス、TCL、康佳などの国産メーカーが相次いで「クラウドテレビ」を打ち出した。
家電売り場では多くのメーカーが「クラウドテレビ」を主力製品として置いているが、これらの新製品の価格は同サイズの他のテレビより3割ほど高い。例えば47インチの3Dテレビの価格は6千元(約7万6千円)以下だが、同サイズの「クラウドテレビ」だと9千元(約11万4千円)は下らない。
販売員によると、クラウド機能を搭載したテレビはコンテンツを無制限にダウンロードできるほか、クラウドアプリ、クラウドメモリなどの機能も使えるという。