しかし、現時点でほとんどの家電売り場にはまだWiFiネットワークが敷設されていないため、消費者が購入時に「クラウドテレビ」のネットワーク機能を実際に体験することはできないのだ。
一体「クラウドテレビ」とは何なのか?消費者電子製品情報化推進委員会の李剣秘書長は「スマートテレビとクラウドテレビの違いは、メーカーがどこに重点を置いているかの違いに過ぎない。スマートテレビはテレビのスマート化を重視し、フロントエンドの利用を強調している。一方のクラウドテレビはバックエンド技術を重視している。両者はただ表現方法が違うだけだ」とする。
あるデータによると、中国のスマートテレビ市場は2011年下半期から急速に発展し始め、2011年末には浸透率が25%に達した。昨年の年間販売台数は500万台を超え、今年の販売台数は1800万台に達すると見られる。つまり、スマートテレビはまもなくテレビ市場の主役になるのだ。
しかし、あるテレビメーカーの担当者によると、現在のところ製品のアップグレードに伴いユーザーエクスペリエンスが高まっているわけではないという。スマートテレビは操作が複雑、設計が未熟などの問題を抱えており、多くの機能は使用率が低い。例えばネットにつないでコンテンツを閲覧する、ゲームで遊ぶ、ジェスチャー・音声認識など、各大手メーカーが売りにする概念はいずれも利用価値がそれほどない物であり、多くの消費者は購入後もネットワーク機能を使うことがない。
「人民網日本語版」2012年5月6日