鉄鉱石価格決定のブラックボックスの打破を目指す中国

鉄鉱石価格決定のブラックボックスの打破を目指す中国。 中国鋼鉄工業協会(中鋼協)、北京国際鉱業権交易所などの機関が設立を提唱した中国鉄鉱石スポット取引プラットフォームが5月8日、正式に取引を開始した…

タグ: 国際鉱石価格

発信時間: 2012-05-09 13:56:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

鉱石の契約価格の制定は、各種鉄鉱石のスポット価格指数を参考にしており、代表的なのが、エネルギー関連情報を配信している海外機関、プラッツ社が作成した「プラッツ指数」である。しかし、これらの指数サンプルがカバーできる範囲には限りがあり、多くは電話による価格照会に基づくもので、正真正銘の成約価格ではなく、公正で合理的であるとは言えない。

例えば、2012年4月末、鉄鋼価格と鉱石価格が一律下落傾向にある中、プラッツ指数は逆に1米ドル高い148米ドルまで値上がりし、「価格吊り上げ」のきらいがあるとの疑念が市場に広がった。

このような状況の中、中国の鉄鉱石スポット取引プラットフォームの実現に、積極的な意義がある事は明らかである。これは、「ネットショッピングサイトの淘宝網(タオバオ)に似ているところがある。売り手と買い手がお互い、資源をプラットフォームにアップして取引を行なう。保証金制度も導入され、情報がより公正となり、契約の履行率も高くなる」と業界関係者は話す。

記者は取材の過程において、この新たなプラットフォームに対して、業界は興味津々でありながらも、ある程度検討する余地を残していることが分かった。それは主に以下の三つの面に集中している。

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