中国不動産市場競争構図の多元化が進む

中国不動産市場競争構図の多元化が進む。 中国政府の強力な不動産市場規制政策は、不動産企業に戦略の調整を強いるだけでなく、不動産市場の競争構図にも重大な変化をもたらした。4月の不動産企業売上高ランキングの「席順」には既に変化が生じていた…

タグ: 中国不動産市場

発信時間: 2012-05-16 13:49:09 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

◆ニッチ市場開拓で「追い越し」狙う

売上高の規模を競い合うほかに、特化した商品分野或いは細分化された分野において

「回り道での追い越し」を狙っている不動産企業も少なくない。保利、恒大などの企業は堅調な需要のある二線・三線都市の市場に照準を合わせ、商品の「標準化生産」で業績の急速な拡大につなげた。

恒大地産の最新の売上データによると、2012年4月の売上高は81億9000万元で、前年同期比33.1%増、前期比103.5%増となり、販売面積は138万平方メートルで、前年同期比57.8%増、前期比126.4%増となった。

恒大の関係者は「2012年に入ってから、恒大の商品のターゲットは、初めて不動産を購入する人や自己居住用住宅として購入する人に定め、商品構造も合理的なものである」と述べた。統計によると、恒大の三線都市の不動産物件を自己居住用住宅として購入した人の割合は86%で、投資用の住宅購入はたった14%に止まる。現在、恒大の販売中不動産プロジェクトは全部で143件あり、それぞれ中国103都市に分布している。1―4月、恒大地産の売上高は164億5000万元に達し、販売面積は計267万9000平方メートルで、平均販売価格は1平方メートル当たり6140元となっている。

ハイエンド住宅市場に焦点を絞っている中海地産も同様に良好な業績を上げている。データによると、中海地産の4月の不動産売上高は前年同期比45.0%増の118億8000万香港ドルで、人民元にして約96億5000万元となる。販売面積は同92.3%増の81万2000平方メートルだった。売上高で見ると、中海地産が国内トップである。中海地産は既に何年も連続で経営収益と利益成長率において業界トップの座を守っている。「精巧な商品」戦略を貫き、適度な値下げ販売を行うことで、中海の販売業績は大きく伸びている。

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