最近、多くの消費者から、「中国人が輸入粉ミルク1缶を買うお金で、オランダや英国などでは同じものが3-4缶買える」との声が上がっている。
調査したところ、昨年下半期以来、国際市場では粉ミルク原料の価格が低下し続けているにもかかわらず、中国での輸入粉ミルクの販売価格は上昇の一途をたどっていることがわかった。
輸入粉ミルクの国内外でのいびつともいえる価格差は、いったい何によるものだろうか。
▽国内外の価格差は2-3倍
最近、インターネットのフォーラムやミニブログで粉ミルクの内外価格差をめぐって熱い議論が戦わされている。消費者の多くは他の国・地域と中国とで同じ製品が違う価格で販売されていることを知っており、中国での1缶分の価格でオランダや英国などでは3-4缶が買えるとの指摘もある。
重慶市のネット利用者「BEREALLY」さんは輸入粉ミルクの内外価格差を比較し、オランダの粉ミルク「FRISO」(0-6カ月用)を例に挙げて説明する。オランダでは1缶が約10ユーロ、人民元換算で約80元だが、同社の中国市場向け同類製品「美素佳児」の価格は200元で、価格の差は巨大だという。