中国アニメ産業は過去20年間、スマイルカーブ現象(川上・川下の収益性が高く、中間の利益があがらない現象)に悩まされ続け、産業チェーンが整備されていなかった。浙江伝媒学院の彭少健院長は、「プロデュース、デザイン、美術担当等の制作に関わるスタッフ、マーケティングやPR等のビジネス人材が不足しており、中間の生産者が余剰している」と指摘した。
中国大陸部のアニメ企業の主要業務は、海外からの業務受託となっている。「名探偵コナン」、「機動戦士ガンダム」等のアニメには、メイド・イン・チャイナの影が見え隠れする。中国のアニメ産業に詳しい李家国氏は、「日本のアニメの70%(TV版、劇場版、OVA版を含む)は、二つのキーフレーム間の部分を、中国企業を含むアニメ加工企業に外部委託している」と指摘した。
「人民網日本語版」2012年5月29日