中国物流購買連合会が6月1日発表したところによると、5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.4で、前月より2.9个ポイント低下し、2011年12月以来の初めての前月比低下となり、5カ月連続の上昇傾向に終止符が打たれた。6月4日付中国証券報が伝えた。
サブ指数を見ると、5月の生産指数は4月より4.3ポイント低い52.9で、6カ月ぶりの低水準となった。新規受注指数、原材料在庫指数、従業員指数、サプライヤー配送時間指数はそれぞれ49.8、45.1、50.5、49.0で、いずれも4月を下回った。
国務院発展研究センターのマクロ経済部の張立群研究員は、5月PMIの大幅低下、とりわけ新規受注指数の大幅低下が、今後企業設備稼働率が一層低下する可能性を示していると指摘する。一方で、マクロ経済政策の調整も行われており、経済成長率の減速は緩やかなものとなるとしている。