2011年は窒素酸化物の排出量が2404万トンで、2010年に比べて5.73%増加、排出量は減るどころか増え、年初に設定した1.5%の引き下げ目標を達成できなかった。それによって、その後4年間の拘束的指標の達成に大きなプレッシャーがかかった。今年は窒素酸化物の排出増加率をゼロにする目標を設定。実施状況から、上半期は全国の窒素酸化物の排出量はやや増加するものの、増加率は明らかに2011年の年間増加率を下回る見通しという。
環境保護部は排出削減目標を達成するため、次の4つの対策を講じる方針。(1)排出量削減目標責任制の厳格な実施。(2)新たな増加量を厳格に抑制し、総量指標を新規プロジェクト審査の前提条件とし、環境に関わる条件を引き上げる。(3)モデル地域(省)の経験をまとめ、関係部門と協力して脱硝施設整備関連の電気料金補助制度を構築するなど排出量削減に関わる経済政策を整備する。(4)監督・管理、特に排出量削減施設整備への監督・管理を強化し、計画通りの整備・稼動を確保する。
「中国証券報」より 2012年6月6日