同『弁法』は世界の新たな基準と連動し、中国の銀行業の実情に合った資本管理制度である。(1)統一された自己資本比率の管理体系を樹立。重点銀行とその他の銀行の自己資本比率はそれぞれ11.5%と10.5%にし、国内の現行の要求と同じ基準にする。(2)資本の定義を明確にする。各種資本の基準を明確にし、劣後債などの資本の損失吸収力を高めた。(3)自己資本がカバーするリスクの範囲を拡大。信用リスクと市場リスクのほか、リスク管理を枠組みに盛り込む。証券化、場外派生商品などの複雑な取引業務における資本の管理規定を明確にし、国内銀行が金融イノベーションを周到かつ慎重にできるよう促す。(4)プルーデンス原則に基づいて、各種資産のリスクを再評価する。(5)自己資本比率の基準達成に向けた段取りを合理的に設定し、適度な貸付増加率の維持に役立たせる。
「中国証券報」より 2012年6月7日