中国人民銀行(中央銀行)の周小川行長(総裁)はこのほど米国・ワシントンで取材に応えた際、「人民元が国際化できるかどうかは、最終的には市場の選択だ」と述べ、人民元の国際化は主として総合的な実力と金融市場の発展の結果であるとの見方を示した。ある業界関係者によると、人民元国際化の勢いが日増しに鮮明になっていることは、経済グローバル化と中国自身の発展ニーズとが作用し合った結果だ。流れに順応して、人民元国際化のプロセスを速やかに推進する必要があり、またプロセスを順序立てて段階的に進め、安定的に推進することも必要だという。ある専門家によると、人民元国際化のプロセスは長い過程であり、焦りすぎや無理強いは禁物だ。流れに乗ろうとして無計画な「大躍進」に陥ってはならないし、追いつけ追い越せ式の飛躍を求めてもいけない。着実に歩みを進め、国際通貨システムにおける人民元の役割を段階的に強化していくことが必要だという。「人民日報」海外版が伝えた。