郎院長は「マクロ調整が中国経済の衰退期を縮め、その結果、中国経済の構造調整と産業構造のグレードアップの不完全な状態を招いた。しかし、2012年、世界経済と中国経済は既に不況から抜け出し、新たな経済拡張期に突入しており、現在の経済の拡張は変動の中で必ず達成される」と述べた。
郎院長は「世界経済に2度目の衰退が現れても、中国経済は強力な経済成長を維持できる条件と実力を持っている。中国には膨大な国内市場、潜在的な不動産需要と巨額の外貨準備金と預金があり、これらの要素が中国経済成長の基盤を固めており、今後数年の中国経済は全体的に見て向上するだろう」との見方を示した。
楊瑞龍院長は「中国の第2四半期のGDP成長率は減速し、8%を割り込む可能性がある。しかし、即座に効果的な刺激政策を打ち出せば、マクロ経済の下落が下半期にストップし、回復に向かうことは確実に可能である」と予測し、「中国は財政政策にしても、金融政策にしても比較的大きな調整の余地がある。安定的成長には主に安定した投資が必要である。2012年初頭に預金準備率と預金・貸出基準金利が引き下げられたことは、金融政策の緩和措置が実施され始めたことを意味し、これにより投資成長と消費成長の低迷状態を転換させる効果を発揮することが見込まれる。経済成長は下半期には回復が見込まれ、通年成長率が8%を上回ることは確実に可能である」との意見を示した。