◆経済の潜在的成長率が低下
劉樹成氏は「中国の潜在的な経済成長率の低下は漸進的なものである。内需増減の余地が比較的大きいことと政府のマクロ調整により、経済成長率の大幅な変動を防ぐ効果を発揮し、中国の経済成長の安定を保つことができる」と予想している。
政策傾向が上向きな中、劉院長は「新たな経済刺激政策は『刺激型』を避けるべきである。現在の中国の経済成長率の最適区間は9―10%で、次に適している区間は8.5―10.5%である。経済の許容空間は8―11%であるため、中国の経済成長率は『保八(8%の維持)』である必要がある」と見ている。
劉院長は「今後の経済モデルの転換に伴い、潜在的に生み出された成長ルートは徐々に低下することができるため、経済を適度な成長区間内に調整するできである。経済成長率に過度に高かったり、低かったりすることは社会的コストの大幅上昇を招く。政府はマクロ調整を通して経済が適度な成長区間で運営されるようにすべきである。中国経済が下向きの中、この時期を十分に利用し、産業構造を向上させ、経済成長の質を向上させることができる」と述べた。
「中国証券報」より 2012年6月18日