6月15日まで、中国4大銀行の同月の新規貸付額は、250億元に留まっている。しかし過去のデータでは、四半期末に新規融資額が大きく増加する傾向がある。21日付中国証券報が伝えた。
交通銀行の連平チーフエコノミストは、「政府の経済政策の調整による影響を受け、中国銀行業の6月の人民元建て新規貸付額は約1兆元に達し、5月の7932億元から大幅増となる見通し。流動性の改善を促すため、中央銀行は預金準備率の追加引き下げを行うだろう」と分析している。
銀行関係者は、「銀行は貸付の拡大による経済発展支援に力を入れている。今後、重要インフラ(鉄道、道路、空港、水利等)の建設への貸付を拡大すると同時に、各地の保障性住宅(低所得者向け住宅)の建設に対し、引き続き貸付による支援を強化する」と表明した。