林氏は2008年にインフレ後の世界的なデフレを予想したほか、世界金融危機の期間が西側諸国のエコノミストが予測した3-7四半期を上回ると予想した。これらの予想が的中したことから、林氏は中国の成長率見通しについても自信を深めている。林氏は中国経済を楽観視する理由について、「これは盲目的な愛国心からではなく、エコノミストとして分析した結果である。2030年に中国経済が米国を追い越し世界一となる見方が一般的だ」と説明した。
◆中国のGDP、2030年に米国の2倍に
林氏は同日のスピーチの中で、中国・米国経済の発展を比較し、「この流れが続けば、2030年に中国人1人当たりの所得が米国の50%に達し、中国のGDPも米国の2倍に達し、世界全体の25%を占める。世界500強企業のうち、中国企業も100-150社に達するだろう」と語った。世界経済について、林氏は「西側諸国の経済は長い低迷期に入っており、先行きは不透明だ」と指摘した。
「人民網日本語版」2012年6月25日