中国財政部の謝旭人部長は6月27日、「2011年度の中央政府公共財政収支は6500億元の赤字で、予算よりも500億元少なかった」ことを明らかにした。28日付中国証券報が伝えた。
国務院の委任を受け、謝部長は第11期全国人民代表大会(全人大)常務委員会第27回会議において、2011年度中央政府決算報告を行った。報告によると、2011年度、中央政府公共財政収入は予算を11.9%上回る5兆1327億3200万元で、2010年度に比べ20.8%増加した。これに中央政府予算の安定調節基金1500億元を繰り入れると、中央政府の公共財政収入は計5兆2827億3200万元。第11期全国人大第5回会議で報告した執行状況に比べ、収入は21億1700万元の増加。これは決算期に、特別プロジェクトや行政事業などの非税収入が加わった事が主な要因である。
また、中央政府公共財政支出は予算を3.8%上回る5兆6435億3200万元で、2010年度に比べ16.8%増加した。うち、中央政府の本級支出(中央各部門の支出)は予算を96.9%達成し、1兆6514億1100万元で、同3.3%増加。中央政府から地方政府への租税還付金と移転支出は予算を7%上回る3兆9921億2100万元で、同23.4%増加。中央政府予算の安定調節基金2892億元を組み入れると、中央政府の公共財政支出は計5兆9327億3200万元。第11期全国人大第5回会議で報告した執行状況に比べ、支出は21億1700万元の増加。これは保障性安居プロジェクト(低所得層向けの住居建設)での支出が主な要因であるという。
「中国証券報」より 2012年6月28日