年初以来、中国の外貨買い取り専用資金の伸びは大幅に鈍化している。人民銀がまとめた最新のデータによると、今年5月の外貨買い取り専用資金は234億元の増加にとどまり、1-5月のひと月あたり平均増加額は500億元ほどで、昨年のひと月あたり平均が2千億元を超えていたのに比べて大きな開きがある。多くの機関や業界の専門家は、市場の流動性と6月の金融機関の外貨買い取り専用資金の情況を総合的に考えると、人民銀が7月に預金準備率を0.5%引き下げ、市場に向けて流動性を放出することが予想されるとしている。
平安証券固定収益部の石磊・研究総監によると、買い戻しの動きは人民銀が流動性を放出するという明確な意思表示であり、市場の金利をさらに誘導して低い水準に向かわせる必要があることがわかる。6月の経済成長データは楽観的なものではなく、消費者物価指数(CPI)は2.5-2.7%の水準まで下がっている。資金不足の情況とマクロ経済予測とを合わせて考えると、7月中旬に人民銀が預金準備率を引き下げる可能性は非常に高いという。
「人民網日本語版」2012年6月28日