中国人民銀行(中央銀行)は26日、公開市場で950億元分の債権を売り戻し条件付きで買い戻しした。買い戻しの操作は14日間、レポ金利は4.20%だ。人民銀が買い戻し操作を行うのは今年3回目で、前回は約2カ月前に行われており、目下の資金不足を緩和するのが狙いだ。ある専門家によると、資金不足の情況とマクロ経済予測とを合わせて考えると、今年7月中旬に人民銀が預金準備率を引き下げることが予想されるという。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
直近の買い戻し操作は今年5月3日と10日に行われた。3日の操作量は650億元、10日の操作量は240億元で、買い戻し操作はいずれも7日間だった。今年第1回目の買い戻し操作は1月17日と19日に行われ、操作量は3520億元だった。また人民銀は1月16日と18日、資金不足に陥った大手銀行を対象に一定方向の買い戻し操作を行っている。
金融問題を専門とする趙慶明さんによると、買い戻し操作は人民銀のさまざまな通貨政策ツールの一つであり、市場に流動性を投入する操作行為だ。今回の買い戻し操作には流動性を放出して、当面の銀行システムの資金不足に対処し、経済成長の安定に向けて金融面での支援を提供するという狙いがある。