中国国家統計局のデータによると、2011年のGDPは47兆元に達し、このうち最終消費総額が22兆5000億元、資本形成総額(投資)が22兆9000億元、純輸出が1兆2000億元となった。同データに基づき計算すると、中国の貯蓄率は52%に達し、世界最高水準に達した。過去の経済大国を振り返っても、これは先例のない高水準と言える。仮に貯蓄率を45%として計算した場合も、中国の1年間の貯蓄額は21兆5000億元(約3兆4000億ドル)に達し、世界最高額に達している。人民日報が伝えた。
貯蓄の方法はさまざまだ。中国は米国より高齢化が進んでおり、60歳以上の高齢者が全体に占める比率が13.7%に達しているが、積み立てられた年金はわずか約3兆元(1人当たり2300元=2万8750円)のみで、GDP全体に占める比率が7%未満だ。経済開発協力機構(OECD)の統計データによると、米国の年金がGDPに占める比率は、2010年に73%に達した(1人当たり3万5000ドル=280万円)。同比率は、英国が87%、カナダが61%、チリが67%に達した。