サムスンのエアコン部門が中国市場から撤退し、蘇州工場がすでに生産を停止したとする情報が伝わり、同社はデマに惑わされている。同社の関係者はこの情報を否定したが、業界関係者は「サムスンの白物家電のシェアは確かに低い」と指摘する。一方で、パナソニック等の日系家電メーカーも巨額の赤字を計上し、低迷を続けている。業界関係者は、日韓の家電メーカーが、中国市場で衰退していると述べた。北京晨報が伝えた。
◆日韓家電メーカーに存亡の危機
1990年代、パナソニック等の日系家電メーカーが中国市場に相次いで進出し、シェアを急速に拡大すると同時に、消費者の心をつかんだ。近年、サムスンやLG等の韓国系メーカーの進出もまた、中国人消費者に韓国の家電製品の力を見せつけた。しかし、「人類滅亡説」がささやかれる2012年、これらの家電メーカーは滅亡の断末魔にあえいでいる。
サムスンのエアコン部門の撤退に関する情報を受け、中国市場に波紋が広がった。関係者は、「サムスンの中国唯一の生産拠点は蘇州にあるが、現在は生産が完全に停止されており、従業員も転職を始めている」と述べた。同社のエアコン部門の馬順則・マーケティング総監は同情報を否定し、「当社の蘇州工場は現在も稼働中だ。当社は省エネ新政策に合わせ、10数種の省エネ新製品の発売を控えている。2012年はさらに、よりよいエアコン環境のソリューションプランを提供する」と語った。同社と同時に韓国から中国に進出したLGもまた、注目を浴びる企業となった。情報によると、LGは昨年より中国エアコン市場からの撤退を開始した。