◆日韓各社の課題
日系家電メーカーは依然として赤字に陥っている。韓国メーカーも他社からの競合を受け、苦しい戦いを強いられている。日韓家電各社は、中国市場で衰退に向かっているのだろうか。コンサルティング会社の夸父企業管理咨訊機構の劉歩塵・首席顧問は、「日韓各社が再起するか否かについては、確かな根拠が存在しない。日系家電メーカーの根本的な問題は、その頑固な考え方と観念にあり、世界情勢に対する適応能力が低下している。サムスン等の韓国企業は全体的に成長を続けているが、内部問題については戦略的な調整が必要だ」と語った。
張副主任は、「日韓各社の多くは下り坂に入っているが、一部の製品は高い市場シェアを占めている。とは言え、日韓各社は中国市場で明らかに衰退している。さまざまな要因を受け、各社は短期間内に業績を好転させることはできない。問題の発生を受け人事異動を繰り返す各社にとって、中国市場への適応と理解が最重要課題となってくる」と指摘した。
「人民網日本語版」2012年7月2日