貯蓄・投資・消費の不均衡は、経済生産高の構造の乱れを反映している。国民経済の第一・二・三次産業のうち、金融を含む第三次産業の発展が遅れており、2011年のGDP全体に占める比率が43%にとどまった。先進国の約73%、中所得国の約53%との間に開きがあり、多くの発展途上国を下回った。同数値の2008年の世界平均値は69%に達した。
構造的な問題の背景には、社会、文化、および経済・政治体制がある。生産要素市場が、資源配分における基礎的な役割を発揮していないことが、その一つの主因とされる。中国は改革を推進し、労働力・土地・資本等の生産要素市場に長く存在する体制的な問題を解消し、資源配分の効率を高める必要がある。
「人民網日本語版」2012年7月2日