中国西南財経大学中国家庭金融調査研究センターはこのほど、「中国家庭金融調査報告・2012」を発表した。同報告書は、中国人家庭の純資産額が米国人家庭を21%上回るとし、論議を呼んでいる。
人口と不動産価格によるもの
同報告書の主要担当者の一人、中国西南財経大学の甘犁教授は、「連邦準備制度は今年6月11日、2010年の米国人家庭の資産状況を公表し、米国人家庭の純資産額が57万1000ドルに達した。同年の中国人家庭の純資産額は69万1000ドルに達し、米国を21%上回った」と述べた。
ハーバード大学のDavid Wise教授は、同データは下記の理由から理にかなっているとした。まず中国の人口は米国の4倍に相当し、家庭の構成人数が米国を上回る。また中国の不動産価格の高騰を受け、中国人家庭の住宅資産総額が米国を上回っている。