21%の意義とは
中国人家庭の純資産額が米国を上回ろうとも、同データを無意味とする声があがっている。1人当たりに換算すれば、中国人家庭の資産状況は米国に及ばないからだ。米国人家庭を21%上回ったことには、どのような意義があるのか。
甘教授は、「同データは、中国人家庭の純資産額が米国を初めて上回ったことを示した。また家庭の資産総額に占める不動産の比率が高く、不動産バブルに警戒する必要があることを示した」と指摘した。
同調査によると、中国都市部の1軒目住宅の平均収益率は300%以上に達する。甘教授は、「中国の不動産価格が30%下落した場合、購入当時の価格を下回る家庭は27.8%、住宅の価値がローンの額を下回る家庭は2.91%のみだ。不動産価格を30%引き下げたとしても、銀行業に対する影響はわずかである」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年7月11日