米誌フォーブスに、続々と米国進出する中国企業について書かれた記事が先だって掲載された。以下にその要旨を紹介する。
今の中国はかつての日本である。これは経済の低成長を言っているのではない。日本の自動車メーカが米国市場を席巻し、日系企業がニューヨークの不動産を買い漁った、あの年代を彷彿させるのである。
そして今度は中国だ。ロンドン五輪に派遣する米国選手団の公式ユニフォームが中国製であったことへの争論もすでに下火になってきている。これは、日本製が米国市場を席巻した時代を彷彿させるもので、別に今さら騒ぎ立てることでもないのだ。2016年のリオデジャネイロ五輪では、メキシコ製の公式ユニフォームになるのかもしれない。任天堂のゲーム機やトヨタ車が今の米国人の生活にとって欠かせないように、中国は中国のやり方で米国人の生活に欠かせない存在になっているのだ。
今、中国資本による米国投資が増加している。グローバル企業が製品を中国で作り、米国へ売る時代は過ぎ去った。多少の障害は残ってはいるものの、両国間の双方向的なビジネスルートがすでに構築されている。中国企業自らが米国市場を開拓し、製品を売り、サービスを提供する時代がやって来たのだ。世界第2位の経済規模を持つこの国との競争は避けられない運命になっているのだ。