東西冷戦時代、ブラジルとメキシコでは続々と進出してくる米国資本を警戒したが、後になって米国資本が決して彼らを搾取しに来たのではないのだと理解できるようになった。それと同じように米国人も、中国企業が米国進出を図るのは決して米国人を苦しませようとしての所作ではないことが分かる日が来るはずである。事実、休日に中国製のシューズやシャツを着て、大連万達グループ傘下のAMCシアターズに「Ted」を観に行く米国人のどれほど多いことか。
ありがとう中国よ。ようこそ米国へ。投資?大歓迎です。どんどん仕事をして下さい。ただ利益は米国に還元してくださいよ。
今年5月、万達グループは米国第2位の映画館チェーン運営会社AMCエンターテインメントを買収している。この買収により世界最大の映画館運営会社が誕生するという。また今年4月、中国石油化工グループ(シノペック)は米デボンエナジーが米国に所有する5箇所のシェールガス資産の権益の3分の1を買収している。