中国の経済成長率が8%を割り込むことはかねてより予想されていたことだが、実際に8%を割り込むと、その事実が市場を動揺させている。長期的にしろ、短期的にしろ、中国経済がどこへ向かうのかが経済学の世界で今、論争の焦点になっている。経済成長率7.6。人々を悩ますこの数字は、中国経済が災厄に見舞われる予兆なのか、それとも中国の長期的な繁栄の道における小さなエピソードに過ぎないのか。2012年の中国経済のU字カーブの底なのか、それともこれから始まる転落の前奏曲なのか。今言えることは、市場も経済界も統一した見解に達することは難しく、経済をめぐる一見平穏な情況の中に巨大な隔たりが潜んでいるということだ。「北京晨報」が伝えた。
▽林毅夫氏が中国経済衰退論に反論
「7.6%」。国家統計局が先週発表した今年第2四半期(4-6月)の国内総生産(GDP)の増加率は、3年ぶりに8%という心理的に安心できる数字を割り込んだ。国の最高政策決定機関は年初の段階で、今年の年平均成長率は7.5%になるとの「予防線」を張っていたが、それでも市場は7.6%という数字に失望の色を隠せないでいる。国際通貨基金(IMF)を含む研究機関の多くが、中国の通年の経済成長率予測値を下方修正し、かねて一致していた通年で8%を維持するという見方が再び揺れている。