中国の7月の製造業購買担当者指数(PMI)は50.1で、前月から0.1ポイントと小幅低下し、8カ月以来の最低水準となった。生産・建設のオフシーズンに縮小がわずかだったことは、経済成長の減速傾向が緩和しつつあり、経済の底打ちが近づいていることを示している。しかし、今後の経済成長の回復に関しては、更なる観察が必要で、特に電力使用量・新規貸付、生産者物価指数(PPI)の三つの指標が回復するかどうかに注目すべきである。8月2日付中国証券報が伝えた。
7月の中国製造業購買担当者指数(PMI)は、中国経済の底打ちの兆しが現れたことを示している。まず、下げ幅から見ると、5―7月のPMIの前月比低下幅はそれぞれ2.9ポイント、0.2ポイント、0.1ポイントで、7月のPMIの前月比低下幅が縮小していることがわかる。過去のデータを見ると、過去5年間、7月のPMIの前月比低下幅の平均は0.9ポイントであるのに対し、2012年の低下幅はわずか0.1ポイントに止まり、経済成長の減速傾向が緩やかになり、回復に向かいつつあることは明らかである。
次にサブ指数を見ると、7月の原材料在庫指数はやや上昇し、完成品在庫指数の低下傾向が目立ち、在庫調整が近々終了することが見込まれる。これまでの状況からすると、製品在庫の頂点と経済の底とは相対しているものである。完成品在庫指数は6月に12カ月ぶりの高水準を記録した後、7月には低下が進んでいる。つまりは経済が底固めに入っていることを示している。