これらの状況から、経済成長の下振れ圧力は未だ完全に消えていないことがわかる。また、8月は高温で降雨が多く、インフラ投資プロジェクトの進捗状況はある程度影響を受けると見られ、工業企業の職員の休暇と設備の点検修理も増えるため、経済の底固めの展開が続くと見られる。
総括すると、今後の経済は需要面が全体的にやや弱含み、企業の在庫圧力の緩和、成長の鈍化によって、雇用面に影響が表れると見られる。今後はインフレ圧力が徐々に弱まり、金融政策を緩和する余地が広がる。インフラ投資と地方の融資制度は適度な緩和が見込まれる。第3四半期、政策は引き続き緩和傾向を維持すると見込まれ、経済成長は安定した回復軌道に乗ることが期待できる。
「中国証券報」より 2012年8月2日