デジタル映像技術の成熟化に伴い、3Dブームは未曾有の視覚体験をもたらすだろう。3D番組の制作、特に3D生中継は近い将来、常態化すると見られている。これについて温氏は、「中国のテレビ技術は、現在3D産業を推進中の日韓とほとんど差が無い。問題は番組が少ないことだ。既存のテレビ放送網の改革が重要となる。テレビ局が興味を持ち初め、消費者が3Dテレビを購入すれば、3D番組も増え、良い環境が形成されるだろう」と語る。また温氏によると、インターネットテレビという環境の中で3Dテレビを成功させるには、セットトップボックス不要の一体型ハイビジョンテレビが鍵となるという。
国による大きな3Dテレビ産業政策はすでに決まっている。業界も傍観から実質的な普及へと転向し、収益が見込める持続可能なビジネスモデルを探し始めている。3D技術は様々な分野で運用され、3D産業は絶えず改革・革新を重ね、斬新なビジネスモデルを生み出し、3D産業チェーン全体を貫く企業の発展の道も作られようとしている。
「人民網日本語版」2012年8月3日