かつては「東部が豊かで、西部が貧しい」とされた中国の経済構造に静かな変化が起きている。全国31省・直轄市・自治区の上半期経済統計データによると、東部各省のGDP成長率は軒並み中西部を下回った。東部の北京、上海、浙江、広東のGDP成長率が全国平均を下回った一方で、中西部のGDP成長率は軒並み全国平均を上回った。「西が速く、東が遅い」が今の中国経済発展の特徴と言える。人民日報海外版が報じた。
専門家は「中国経済の地域ごとの発展に変化が生じ始めている。地域ごとの経済成長は現在、『西部が速く、中部が安定的で、東部が遅い』という構造を呈しており、今後しばらく継続すると思われる。しかし、中国経済に系統的なリスクがもたらされることはないだろう。地域ごとの経済成長構造のこのような変化は、経済の地域格差を埋めるのに役立ち、人材資源・資本・技術などを全国的により良く流動させるのにも役立つ。また、政府や企業などによる積極的な対応措置を後押しし、経済発展モデルの転換を促すことができる」と指摘する。