▽中部:産業移転の受け入れを加速
中西部地域が急速な発展を遂げたのは、東部からの産業移転・労働力移動の受け入れと関係がある。かつて東部地域に大量の労働力を輸出した四川、河南の2省の変化からも、産業移転の兆しを見ることができる。四川省労務部門のデータによると、2012年上半期、四川省の農村労働力移動規模は計2100万人、うち省内移動者は1091万人で、初めて省外移動者数を上回った。河南省では2011年、省内で就業した農村労働者が省外で就業した人を初めて上回った。
専門家は、「中西部地域が東部からの産業移転を受け入れるにあたっては、東部地域のいわゆる『環境が汚染されてから対策を講じる』という発展方式の二の舞を演じないように注意し、中西部の生態環境をしっかり守らなければならない。また、中西部地域は土地の権利制度面でのブレークスルーが待たれている。これにより、多くの企業と個人が経済発展の利益を享受できるようになる」と指摘する。
中国社会科学院研究生院の劉迎秋院長(民営経済研究センター主任)は、「国家レベルの民間企業産業移転計画が制定されれば、民間企業の移転効率を高め、国民経済の全体的な競争力を高めることにつながるだろう」と建議している。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年8月22日