タイミングが良くないのか
日本国内で生き残りを掛けた戦いが強いられているため、海外市場への進出を図った日系高級百貨店の今回の中国進出のタイミングはあまり良くないと見られている。関係者によると、日本はビジネスの成熟度の高い地域であり、ここ20年で一生懸命「脱単一化」を試み、「小規模で精巧」、「独特性のある」ことを目指して尽力している。しかし、現在の中国市場においてはやはり、「永旺吉の島(イオン・ジャスコ)」や「伊藤洋華堂」のような大型のショッピングモールが比較的人気を呼んでいる。
目下、中国の地元の大手百貨店、たとえば王府井、銀泰百貨などはショッピングモールでのビジネス展開を中心にやってきた。日系高級デパートはブランド、販売ルートなどのさまざまな方面において、極めて優れているが、「ショッピングモールが全てを制覇している」今の中国において、高級デパートの相次ぐ進入は、大きなチャレンジであると言える。