タイミングのほか、ある日系百貨店のエグゼクティブマネージャーは、中国市場に進出する高級百貨店にとって一番難しいのは、「自身の立ち位置を認識すること」であると見ている。「日本の経営者は日本で積んだマネージメント経験をそのまま中国で生かしたいと考えるが、中国のビジネス環境は日本とはぜんぜん違うのである。日本企業はある程度、手を放し、中国の市場をよく知る中国人に前線の経営を任せることが望ましい」と指摘する。
困難は山積みであるものの、日系百貨店の市場を予測し判断する能力は必ず利益をもたらすだろう。たとえば、当初、永旺が店舗を北安河に置いたのことは、大きな疑問を巻き起こしたが、北京の地域コミュニティーにおける商業ゾーンが日々発展するとともに、このショッピングモールは今や日系デパートのランドマークのような存在となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年9月5日