2012年、中国の固定資産投資が伸び悩んでいるという状況の中、都市軌道交通建設計画の承認が加速化した。発改委ウェブサイトが5日に発表したデータによると、蘇州市、青島市、杭州市、成都市などの都市の都市軌道交通プロジェクトが相次いで承認され、蘭州市、太原市、石家荘市、広州市などの都市の軌道交通建設計画も相前後して承認された。
「5日に発表された承認プロジェクトのほとんどは、下半期に発改委が承認したプロジェクトで、年内の都市都市軌道交通関連プロジェクトの承認はこれで一段落となる。第4四半期に、大規模な都市軌道交通プロジェクトが承認される可能性は低い」と、発改委に近い情報筋が指摘する。
都市軌道交通プロジェクト承認の加速化は、建築・建材、車両・設備などの関連産業の景気回復につながると見られる。「現在の鉄鋼業の生産能力過剰、鋼材価格急落の背景下、こういったニュースは言うまでもなく鉄鋼業にとって朗報となる」と、聯訊証券の楊為敩マクロ経済アナリストが話す。また、都市軌道交通車両メーカー、信号などの関連設備のサプライヤーとトンネル工事施工業者も利益を受けるという。