◆A株買い戻し・買い増しの動き強まる
宝鋼股フェンが大型株の買戻しに動き出したことで、中国鉄道車両大手の中国南車も8月29日、買い増しによって自社株47万1000株を取得した。業界関係者は「宝鋼股フェンの買い戻しには、大型株の価格を市場が軽視する流れを打開したいという狙いがあり、大型株の株価が下落し続ける局面を変える事にプラスとなる」との見方を示している。
8月に入り、上場企業及び大株主の買い戻し・買い増しの動きが徐々に目立つようになった。宝鋼股フェンや中国南車以外にも、江匯汽車、広汽集団、首開股フェン、中国中冶など、多くの会社や大株主が続々と買い戻し・買い増しの公示を発表している。
江匯汽車は9月14日、最大3億元の自己資金で自社株の買い戻しを行うことを発表した。広汽集団も同日、大株主である広汽工業集団が上海、香港両市場に上場する「A+H株」の買い増しを行うことを発表。国有企業の後ろ盾がある首開股フェンの筆頭株主・首開集団は8月29日、上海証券取引所証券取引システムを通して、株式の買い増しを行った。中国中冶は9月22日、経営陣が自社最大規模となる買い増しに動くことを発表している。