業界関係者は「低迷する株式市場において、大株主の買い戻しは株価を押し上げることができる。低価格の大型株の相場は、買い戻しによる新たな動きを見せるだろう」との見方を示している。また、大株主の買い戻しが大型株の重要な好材料になると見込んでいる業界関係者もいる。
実のところ、2012年に入ってからのB株の買い戻しの動きは、よりはっきりしている。9月21日、晨鳴紙業はB株の買い戻しを行うに当たって、同社A・B株の売買を一時停止した。南玻集団は7月20日、会社の自己資金を利用して、B株の自社株2億株を買い戻すことを発表。7月12日、魯泰紡織は12カ月以内に最大1億株のB株を買い戻すことを発表。
株価の下落が進む中、自社株買いを行うのは、先進国市場では珍しくないことである。自社株の買い戻しは、上場企業が今後の発展に自信があることを示しており、同時に価値志向型の投資の方向を指し示している。ここ最近、純資産割れの企業の自社株買い戻しの動きに対する市場の注目度は明らかに高まっている。
「中国証券報」より2012年9月24日