メードインチャイナ(中国製造)に人々が抱くイメージは、「高品質・低価格」というのがこれまで一般的だった。だが今月21日から25日にかけて広西チワン族自治区南寧市で開催された第9回中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)博覧会で、メードインASEAN(東盟製造)も同じように高品質・低価格であることやより低価格なものもあることに人々は気づき始めた。タイの衣料品、マレーシアのコーヒー、ベトナムのサンダル、などだ。
ASEANの製造業が盛んになっていることはもはや争えない事実であり、製造業の資本が中国からASEANに移転するのが流れになりつつある。メードインASEANの挑戦を前にして、中国は「世界の工場」の地位を保てるだろうか。メードインチャイナはどこへ行くだろうか。中国の製造業とASEANの製造業とはライバルなのか、協力パートナーなのか。